こころの定期便~2025.06.22~
外来でよく伺う言葉のひとつです。
頑張って働いてきた方ほど、「何もしないこと」に罪悪感を覚えたり、「早く元に戻らなきゃ」と焦ってしまったりします。でも、心が疲れてしまったときは、まず“回復のための休息”が大切です。
最初のうちは、あえて予定を入れず、眠る・食べる・起きるという基本的な生活を整えるだけで十分です。生活リズムが少しずつ整ってきたら、日差しを浴びて散歩をしたり、好きな音楽や読書に少しだけ触れてみたり。小さな「気持ちいい」「心地いい」が、回復のサインになります。
一方で、「何かしなければ」と思いすぎると、それ自体がストレスになってしまうこともあります。周りの人と比べる必要はありません。自分のペースで、少しずつ。
焦らず、でも確実に、心のエネルギーをためていけるような時間の使い方を一緒に考えていきましょう。回復の道のりは、人それぞれでいいのですから。