「薬はいつまで飲み続けるの?」 「症状が良くなってきたけど、自分でやめてもいい?」 「副作用が気になるけど、言い出しにくい」
診察の時間は限られているので、こうした疑問をそのまま抱えて帰ってしまうことがあるかもしれません。
このページでは、通院中の患者さんからよく聞かれる疑問にお答えします。
病気の種類や症状の程度によって異なりますが、目安をお伝えします。
うつ病の場合 症状が落ち着いてからも、一定期間(多くの場合6か月〜1年程度)は服薬を続けることが再発予防のために重要とされています。「良くなった=やめていい」ではなく、「良くなった状態を維持するために続ける」という考え方です。
双極性障害の場合 再発リスクが高いため、長期にわたって服薬を続けることが一般的です。自己判断でやめることが特に危険な病気のひとつです。
お子さんの場合 内服されている薬の種類にもよりますが、新年度や新生活に慣れた6月以降にお薬を減らすことを検討することをお勧めします。
いずれの場合も、やめるタイミングは主治医と一緒に決めます。「そろそろやめたい」と思ったら、まず診察でその気持ちを伝えてください。
自己判断での中断はお勧めしません。
「良くなったから必要ない」と感じるのは、薬が効いている証拠でもあります。自己判断でやめると、症状が再燃したり、薬によっては急にやめることで体調が悪化(離脱症状)したりすることがあります。
「もう薬をやめたい」「量を減らしたい」という気持ちは、とても自然なことです。遠慮せずに診察で話してください。一緒に減薬のプランを考えることができます。
遠慮なく伝えてください。副作用の相談は治療の一部です。
よくある副作用として、眠気・口の渇き・胃のむかつき・体重の変化・性機能の変化などがあります。「こんなことを言っていいのか」と思わず、気になることはどんな小さなことでも話していただければ、薬の種類や量を調整することができます。
我慢して飲み続けることが正解ではありません。
多くの方が感じていることです。私自身が医療機関受診するときにも聞きたかったことを聞けなかったということは多々あります。
診察時間が短いと、「大したことを言えなかった」「本当に伝えたかったことを言いそびれた」ということが起きやすいです。
受診前にメモを作る 前回の受診からの変化(良かったこと・悪かったこと)、気になっていること、聞きたいことを箇条書きでメモしておくと、短い時間でも伝わりやすくなります。
「今日これだけは伝えたい」を一つ決める 複数あっても、まず一番気になることを最初に言うと、話が進みやすくなります。
スマホで話すことをメモにして来院される方は多いので、ぜひ試してみてください。
回復は「右肩上がりの直線」ではありません。
良くなったと思ったら少し落ちる、また良くなる、3歩進んで2歩下がるような波を繰り返しながら、全体としてゆっくり上向いていくのが、心の病気の回復の一般的なパターンです。
「先週より今日の方が調子が悪い」ことがあっても、それは必ずしも悪化しているわけではありません。一時的な波と、全体的なトレンドを区別して見ることが大切です。
回復しているかどうか判断しにくいときは、以下を振り返ってみてください。
ぜひ話してください。
職場や学校の状況は、治療の方針を決める上でとても重要な情報です。「職場でこんなことがあって」「上司との関係が…」「学校に行けない日が続いていて」、どんなことでも遠慮なく話していただいて構いません。
また、「会社に診断書を出したい」「休職を考えている」「学校に配慮をお願いしたい」といったご要望も、診察で相談してください。
はい、ご本人の同意の下、ご家族の方の同席・相談も歓迎しています。特に、ご本人の状態が家族から見てどう見えているかは、診察上とても参考になります。
通院を続けることは、思っている以上に大変なことです。忙しい中で時間を作り、薬を飲み続け、「良くなっているのかな」と不安を抱えながら通い続けている。それだけで十分に頑張っています。
疑問や不安があるときは、ひとりで抱え込まずに話してください。診察室はそのためにあります。
上尾の森診療所 上尾駅前分院 / 埼玉県上尾市宮本町3-2 Ageo・Town 2F / TEL: 048-783-2512 診療時間:平日13:00〜21:00(最終受付20:30)/ 土曜9:00〜17:00