パニック障害

パニック障害は突然前触れもなく動悸、発汗、呼吸困難、めまいなどの症状を呈し、強い不快感に襲われるパニック発作、パニック発作がまた来るのではないかと恐怖に襲われる予期不安、電車、エレベーターや大勢のクラスメイトがいる教室など発作が起きたときにすぐに助けが求められない状況に対して恐怖を抱いてそういった場面を避けるようになる広場恐怖からなる不安障害圏に含まれる病気です。
精神科の病気の中では比較的ポピュラーなので、安易にパニック発作と診断されがちですが、他のメンタルヘルス疾患同様、心臓や甲状腺の病気、婦人科系の病気などでもパニック発作様の症状を呈することはありますので、身体的な異常がないか、心電図、採血などの検査を行う必要はあるということは忘れないでください。
薬物療法としてはSSRIといわれる抗うつ薬や抗不安薬、βブロッカーといわれる降圧薬が使われることがあります。治療初期は抗うつ薬と抗不安薬を併用して、抗うつ薬の効果が出てくるようになってから、抗不安薬を減量して、頓服薬としての使用に留めるといった形で薬物療法は行われることが多いでしょう。
心理療法としては認知行動療法による治療が行われます。不安は時間経過と共に下がること、練習することで下げられることを理解してもらうことが重要で、それに沿った形で心理療法が行われます。段階的に心理的な負荷の高い場面に取り組んでいくことで最終的な目標である「飛行機で沖縄に行く」、「大学の90分の授業に出る」を達成しようと試みていきます。

上尾駅徒歩2分

急患対応可能

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