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その不調、心だけの問題ではないかもしれません──精神症状に似た身体の病気

気分が落ち込む、不安が強い、やる気が出ない、体がだるい。こうした症状があると、「心の問題なのかな」「うつかもしれない」と考える方は少なくありません。

実際、うつ病や不安症でも、気分の落ち込みだけでなく、倦怠感・集中力の低下・睡眠の変化・食欲の変化など、さまざまな身体症状が起こります。一方で、甲状腺の病気・鉄欠乏・ビタミンB12欠乏・睡眠時無呼吸・薬の影響など、体の問題でもよく似た症状が出ることがあります。うつ病の診療ガイドラインでも、診断の際にこうした医学的な原因や薬剤の影響を検討することが重要とされています。

大切なのは、「心か体か」を二者択一で考えないことです。身体疾患が精神症状に影響している場合もあれば、身体疾患とうつ病が同時に存在する場合もあります。どちらか一方に決めつけず、全体を見ていくことが適切な診断と治療につながります。

なぜ体の状態が気分に影響するのか

脳も体の一部です。ホルモン・栄養状態・睡眠・呼吸・薬の作用などが変化すると、脳の働きにも影響が及ぶことがあります。

たとえば甲状腺ホルモンは、全身の代謝だけでなく中枢神経の機能にも関わっています。甲状腺機能の異常では、複数の仕組みを介して気分や認知機能に変化がみられることがあります。つまり「気の持ちよう」では説明できない身体的な変化が、実際に気分・意欲・集中力の症状として表れることがあるのです。

ホルモンに関わる病気

甲状腺の病気

代表的なのが甲状腺の病気です。明らかな甲状腺機能低下症では、強い疲れ・思考の遅さ・気分の落ち込みなどが起こることがあります。寒がり・体重増加といった身体症状が手がかりになる場合もあります。一方、甲状腺機能亢進症では、動悸・落ち着かなさ・不安・睡眠の問題などが目立つことがあります。

甲状腺機能は血液検査で評価できます。ただし、軽度の検査値異常が見つかったからといって、それだけで気分の落ち込みの原因と断定できるわけではありません。症状と検査結果を合わせて判断することが大切です。

その他のホルモンの病気

甲状腺以外にも、副腎不全やクッシング症候群など一部の内分泌疾患で、倦怠感や気分・認知面の変化がみられることがあります。これらは甲状腺の病気ほど頻度が高くないため、特徴的な身体症状や経過を手がかりに検査を検討します。

更年期にも、ホルモンの変化に加えて睡眠の乱れ・身体症状・生活上の変化が重なり、気分の不調が現れることがあります。更年期そのものは病気ではありませんが、この時期の心身の変化をまとめて評価することが大切です。

また、高度の高カルシウム血症では、認知機能や意識状態を含む精神神経症状が出ることがあります。ただし、軽度のカルシウム上昇と抑うつなどの症状との因果関係は必ずしも明確ではありません。

貧血・鉄欠乏

鉄欠乏性貧血では、疲れやすさ・息切れ・動悸などが起こり、集中力や活動性が落ちることがあります。月経のある方、とくに月経量が多い方では、明らかな貧血になる前から鉄が不足していることがあります。

貧血がなくても鉄の貯蔵量が低く、疲労を訴える女性を対象とした無作為化試験では、鉄を補うことで疲労が改善したという結果が報告されています。

ただし、これは「疲れているから鉄を飲めばよい」という意味ではありません。気分の症状そのものに対する鉄の効果は、疲労に対するものほど確立していません。鉄欠乏が疑われる場合は、血液検査で確認したうえで治療を検討します。自己判断でのサプリメント摂取はおすすめできません。

ビタミンの不足

ビタミンB12欠乏

ビタミンB12の欠乏では、疲労だけでなく、しびれなどの神経症状・認知機能の変化・抑うつや不安といった精神症状が出ることがあります。英国NICEのガイドラインでも、B12欠乏と抑うつ・不安・精神病症状との関連が挙げられています。

高齢の方、厳格な菜食をしている方、胃腸の病気や手術歴のある方などでは、とくに確認が必要になることがあります。

ビタミンDについて

ビタミンDの低値とうつ症状の「関連」を示した研究はあります。しかし、ビタミンDを補えばうつが改善するという無作為化試験の結果は一貫していません。そのため、気分の落ち込みだけを理由に、すべての方がビタミンDの検査やサプリメントを行うという考え方には、十分な根拠がありません。

睡眠の問題

「よく寝ているのに疲れる」というときは、睡眠そのものを確認することが大切です。

睡眠時無呼吸症候群では、眠っている間に呼吸が繰り返し止まったり浅くなったりするため、長い時間寝ても睡眠の質が低下します。その結果、日中の眠気・倦怠感・集中力の低下・気分の変化などが現れることがあります。

「大きないびきをかく」「寝ている間に呼吸が止まっていると言われる」「夜にあえぐような呼吸をする」「十分寝ても日中眠い」といった症状は、重要な手がかりになります。
なお、睡眠時無呼吸は通常の血液検査だけでは診断できず、専用の検査が必要です。当院ではこの検査を実施していないため、疑われる場合には検査が可能な医療機関をご紹介します。

感染後・慢性の不調

Long COVID(新型コロナ後遺症)では、疲労・息切れ・睡眠の問題に加えて、「頭に霧がかかったように考えにくい」と表現される思考力や集中力の低下がみられることがあります。抑うつや不安を伴う方もいます。

また、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)では、強い疲労だけでなく、活動後に症状が悪化すること・回復感のない睡眠・認知面の困難などが特徴です。単に「疲れが長く続いている状態」とは区別して考える必要があります。

糖尿病などの慢性疾患では、病気そのものによる倦怠感と、病気を抱えて生活する心理的な負担による抑うつが重なっていることもあります。ここでも「身体疾患か、うつ病か」の二択にせず、双方を評価することが大切です。

薬の影響

薬によっては、眠気・倦怠感・認知機能の低下・不眠・不安・気分の変化などが起こることがあります。特に全身に作用するステロイド薬では、抑うつだけでなく、不眠・不安・気分の高揚など、さまざまな精神神経症状が報告されています。

症状が出る前に新しい薬を始めた、量が変わった、市販薬やサプリメントを追加した、といった場合には、ぜひ医師にお伝えください。

副作用が心配な場合でも、処方された薬を自己判断で中止することは避けてください。中止によって体調が悪化することもあります。必ず医師に相談したうえで調整します。

脳・神経の病気が関係する場合

パーキンソン病など一部の神経疾患では、典型的な運動症状より前から、気分や睡眠などの症状がみられることがあります。また、頭部外傷のあとや、認知症などの初期に、意欲低下や気分の変化が目立つこともあります。

ただし、抑うつや不安そのものは非常にありふれた症状です。「気分が落ち込む=神経の病気の前ぶれ」ということではありません。認知機能の急な変化・動作や歩行の変化・その他の神経症状などが一緒にみられる場合に、必要な評価を考えます。

身体面をより丁寧に確認したほうがよいとき

すべての心の症状に身体疾患が隠れているわけではありません。ただし、次のような場合には、身体的な要因も含めて確認することが役立ちます。

  • これまでとは違う形で、比較的急に症状が出た
  • 中高年以降に初めて強い症状が出て、認知面や行動面の変化も伴う
  • 体重変化・動悸・震え・息切れ・極端な暑がりや寒がりなど、身体症状が目立つ
  • 大きないびきや、睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある
  • 月経量が多い、食生活が偏っている
  • 新しい薬を始めた時期・薬が変わった時期と、症状が出た時期が近い
  • 適切な治療を受けているのに、十分に改善しない

特に最後の項目については、身体疾患だけでなく、診断や薬の使い方・睡眠・生活環境なども含めて、もう一度全体を見直すことが大切です。うつ病のガイドラインでも、治療反応が乏しい場合には診断・治療計画を再評価することが求められています。

「身体面の確認」は、全員に同じ検査をすることではありません

身体疾患を確認するといっても、すべての方が同じ検査一式を受ける必要があるわけではありません。

診察では、症状が始まった時期・身体症状・これまでの病気・服用中の薬・食事・睡眠などを確認します。そのうえで必要に応じて、甲状腺機能・貧血や鉄・ビタミンB12などを含む血液検査を検討します。血液検査は当院で行うことができます。

一方、睡眠時無呼吸が疑われる場合の睡眠検査や、神経症状がある場合の神経学的な検査・画像検査などは、当院では実施できません。こうした検査が必要と考えられる場合には、適切な医療機関をご紹介させていただきます。検査の結果を踏まえて、その後の治療を一緒に考えていきます。

大切なのは「念のためにたくさん検査すること」ではなく、症状や経過から考えられる原因を整理して、必要な検査につなげることです。
また、基本的な血液検査が正常だからといって、すべての身体疾患が否定されるわけではありません。検査結果は、症状や経過と合わせて解釈します。

まとめ

気分の落ち込み・不安・意欲低下・倦怠感といった症状は、精神疾患だけに特有のものではありません。甲状腺の病気・鉄欠乏・ビタミンB12欠乏・睡眠時無呼吸・薬の影響などが関係している場合もあります。一方で、身体疾患と精神疾患が同時に存在することもあります。「体か心か」と決めつけず、症状の経過・身体症状・睡眠・服薬などを含めて全体を見ることが、適切な診断と治療につながります。精神科で血液検査や内科受診を提案することがあるのも、そのためです。身体面の確認を行うことは、精神症状を軽視することではなく、症状をきちんと理解するための大切な診療の一部です。

「気分の落ち込みや倦怠感が続いている」「治療しているのに良くならない」という方は、体の面も含めて一度ご相談ください。背景に何があるのかを、丁寧に確認していきます。


当院(上尾の森診療所 上尾駅前分院)では、心の症状の背景に身体的な要因がないかの確認も含めて診療を行っています。血液検査は当院で実施できます。睡眠検査や神経学的な検査・画像検査など、当院で行えない検査が必要と判断される場合には、適切な医療機関へご紹介いたします。内科・専門科と連携しながら、お一人おひとりに合った治療を進めます。

上尾駅から徒歩2分、平日夜21時まで診療しています。WEB予約・お電話でのご予約はトップページよりご確認ください。

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その不調、心だけの問題ではないかもしれません──精神症状に似た身体の病気

気分が落ち込む、不安が強い、やる気が出ない、体がだるい。こうした症状があると、「心の問題なのかな」「うつかもしれない」と考える方は少なくありません。

実際、うつ病や不安症でも、気分の落ち込みだけでなく、倦怠感・集中力の低下・睡眠の変化・食欲の変化など、さまざまな身体症状が起こります。一方で、甲状腺の病気・鉄欠乏・ビタミンB12欠乏・睡眠時無呼吸・薬の影響など、体の問題でもよく似た症状が出ることがあります。うつ病の診療ガイドラインでも、診断の際にこうした医学的な原因や薬剤の影響を検討することが重要とされています。

大切なのは、「心か体か」を二者択一で考えないことです。身体疾患が精神症状に影響している場合もあれば、身体疾患とうつ病が同時に存在する場合もあります。どちらか一方に決めつけず、全体を見ていくことが適切な診断と治療につながります。

なぜ体の状態が気分に影響するのか

脳も体の一部です。ホルモン・栄養状態・睡眠・呼吸・薬の作用などが変化すると、脳の働きにも影響が及ぶことがあります。

たとえば甲状腺ホルモンは、全身の代謝だけでなく中枢神経の機能にも関わっています。甲状腺機能の異常では、複数の仕組みを介して気分や認知機能に変化がみられることがあります。つまり「気の持ちよう」では説明できない身体的な変化が、実際に気分・意欲・集中力の症状として表れることがあるのです。

ホルモンに関わる病気

甲状腺の病気

代表的なのが甲状腺の病気です。明らかな甲状腺機能低下症では、強い疲れ・思考の遅さ・気分の落ち込みなどが起こることがあります。寒がり・体重増加といった身体症状が手がかりになる場合もあります。一方、甲状腺機能亢進症では、動悸・落ち着かなさ・不安・睡眠の問題などが目立つことがあります。

甲状腺機能は血液検査で評価できます。ただし、軽度の検査値異常が見つかったからといって、それだけで気分の落ち込みの原因と断定できるわけではありません。症状と検査結果を合わせて判断することが大切です。

その他のホルモンの病気

甲状腺以外にも、副腎不全やクッシング症候群など一部の内分泌疾患で、倦怠感や気分・認知面の変化がみられることがあります。これらは甲状腺の病気ほど頻度が高くないため、特徴的な身体症状や経過を手がかりに検査を検討します。

更年期にも、ホルモンの変化に加えて睡眠の乱れ・身体症状・生活上の変化が重なり、気分の不調が現れることがあります。更年期そのものは病気ではありませんが、この時期の心身の変化をまとめて評価することが大切です。

また、高度の高カルシウム血症では、認知機能や意識状態を含む精神神経症状が出ることがあります。ただし、軽度のカルシウム上昇と抑うつなどの症状との因果関係は必ずしも明確ではありません。

貧血・鉄欠乏

鉄欠乏性貧血では、疲れやすさ・息切れ・動悸などが起こり、集中力や活動性が落ちることがあります。月経のある方、とくに月経量が多い方では、明らかな貧血になる前から鉄が不足していることがあります。

貧血がなくても鉄の貯蔵量が低く、疲労を訴える女性を対象とした無作為化試験では、鉄を補うことで疲労が改善したという結果が報告されています。

ただし、これは「疲れているから鉄を飲めばよい」という意味ではありません。気分の症状そのものに対する鉄の効果は、疲労に対するものほど確立していません。鉄欠乏が疑われる場合は、血液検査で確認したうえで治療を検討します。自己判断でのサプリメント摂取はおすすめできません。

ビタミンの不足

ビタミンB12欠乏

ビタミンB12の欠乏では、疲労だけでなく、しびれなどの神経症状・認知機能の変化・抑うつや不安といった精神症状が出ることがあります。英国NICEのガイドラインでも、B12欠乏と抑うつ・不安・精神病症状との関連が挙げられています。

高齢の方、厳格な菜食をしている方、胃腸の病気や手術歴のある方などでは、とくに確認が必要になることがあります。

ビタミンDについて

ビタミンDの低値とうつ症状の「関連」を示した研究はあります。しかし、ビタミンDを補えばうつが改善するという無作為化試験の結果は一貫していません。そのため、気分の落ち込みだけを理由に、すべての方がビタミンDの検査やサプリメントを行うという考え方には、十分な根拠がありません。

睡眠の問題

「よく寝ているのに疲れる」というときは、睡眠そのものを確認することが大切です。

睡眠時無呼吸症候群では、眠っている間に呼吸が繰り返し止まったり浅くなったりするため、長い時間寝ても睡眠の質が低下します。その結果、日中の眠気・倦怠感・集中力の低下・気分の変化などが現れることがあります。

「大きないびきをかく」「寝ている間に呼吸が止まっていると言われる」「夜にあえぐような呼吸をする」「十分寝ても日中眠い」といった症状は、重要な手がかりになります。
なお、睡眠時無呼吸は通常の血液検査だけでは診断できず、専用の検査が必要です。当院ではこの検査を実施していないため、疑われる場合には検査が可能な医療機関をご紹介します。

感染後・慢性の不調

Long COVID(新型コロナ後遺症)では、疲労・息切れ・睡眠の問題に加えて、「頭に霧がかかったように考えにくい」と表現される思考力や集中力の低下がみられることがあります。抑うつや不安を伴う方もいます。

また、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)では、強い疲労だけでなく、活動後に症状が悪化すること・回復感のない睡眠・認知面の困難などが特徴です。単に「疲れが長く続いている状態」とは区別して考える必要があります。

糖尿病などの慢性疾患では、病気そのものによる倦怠感と、病気を抱えて生活する心理的な負担による抑うつが重なっていることもあります。ここでも「身体疾患か、うつ病か」の二択にせず、双方を評価することが大切です。

薬の影響

薬によっては、眠気・倦怠感・認知機能の低下・不眠・不安・気分の変化などが起こることがあります。特に全身に作用するステロイド薬では、抑うつだけでなく、不眠・不安・気分の高揚など、さまざまな精神神経症状が報告されています。

症状が出る前に新しい薬を始めた、量が変わった、市販薬やサプリメントを追加した、といった場合には、ぜひ医師にお伝えください。

副作用が心配な場合でも、処方された薬を自己判断で中止することは避けてください。中止によって体調が悪化することもあります。必ず医師に相談したうえで調整します。

脳・神経の病気が関係する場合

パーキンソン病など一部の神経疾患では、典型的な運動症状より前から、気分や睡眠などの症状がみられることがあります。また、頭部外傷のあとや、認知症などの初期に、意欲低下や気分の変化が目立つこともあります。

ただし、抑うつや不安そのものは非常にありふれた症状です。「気分が落ち込む=神経の病気の前ぶれ」ということではありません。認知機能の急な変化・動作や歩行の変化・その他の神経症状などが一緒にみられる場合に、必要な評価を考えます。

身体面をより丁寧に確認したほうがよいとき

すべての心の症状に身体疾患が隠れているわけではありません。ただし、次のような場合には、身体的な要因も含めて確認することが役立ちます。

特に最後の項目については、身体疾患だけでなく、診断や薬の使い方・睡眠・生活環境なども含めて、もう一度全体を見直すことが大切です。うつ病のガイドラインでも、治療反応が乏しい場合には診断・治療計画を再評価することが求められています。

「身体面の確認」は、全員に同じ検査をすることではありません

身体疾患を確認するといっても、すべての方が同じ検査一式を受ける必要があるわけではありません。

診察では、症状が始まった時期・身体症状・これまでの病気・服用中の薬・食事・睡眠などを確認します。そのうえで必要に応じて、甲状腺機能・貧血や鉄・ビタミンB12などを含む血液検査を検討します。血液検査は当院で行うことができます。

一方、睡眠時無呼吸が疑われる場合の睡眠検査や、神経症状がある場合の神経学的な検査・画像検査などは、当院では実施できません。こうした検査が必要と考えられる場合には、適切な医療機関をご紹介させていただきます。検査の結果を踏まえて、その後の治療を一緒に考えていきます。

大切なのは「念のためにたくさん検査すること」ではなく、症状や経過から考えられる原因を整理して、必要な検査につなげることです。
また、基本的な血液検査が正常だからといって、すべての身体疾患が否定されるわけではありません。検査結果は、症状や経過と合わせて解釈します。

まとめ

気分の落ち込み・不安・意欲低下・倦怠感といった症状は、精神疾患だけに特有のものではありません。甲状腺の病気・鉄欠乏・ビタミンB12欠乏・睡眠時無呼吸・薬の影響などが関係している場合もあります。一方で、身体疾患と精神疾患が同時に存在することもあります。「体か心か」と決めつけず、症状の経過・身体症状・睡眠・服薬などを含めて全体を見ることが、適切な診断と治療につながります。精神科で血液検査や内科受診を提案することがあるのも、そのためです。身体面の確認を行うことは、精神症状を軽視することではなく、症状をきちんと理解するための大切な診療の一部です。

「気分の落ち込みや倦怠感が続いている」「治療しているのに良くならない」という方は、体の面も含めて一度ご相談ください。背景に何があるのかを、丁寧に確認していきます。


当院(上尾の森診療所 上尾駅前分院)では、心の症状の背景に身体的な要因がないかの確認も含めて診療を行っています。血液検査は当院で実施できます。睡眠検査や神経学的な検査・画像検査など、当院で行えない検査が必要と判断される場合には、適切な医療機関へご紹介いたします。内科・専門科と連携しながら、お一人おひとりに合った治療を進めます。

上尾駅から徒歩2分、平日夜21時まで診療しています。WEB予約・お電話でのご予約はトップページよりご確認ください。