更年期障害

こんな状態が続いていませんか?

✓ 40〜50代になってから、気分の落ち込みやイライラが増えた
✓ 眠れない、夜中に目が覚める、寝汗がひどい
✓ 以前は気にならなかったことで涙が出たり、怒りっぽくなった
✓ 「うつ病かもしれない」と思っているが、更年期との関係がわからない
✓ ホットフラッシュ(急な熱感・発汗)と一緒にメンタルの不調が出ている
✓ 「年齢のせい」「気の持ちようだ」と言われ、どこに相談すればいいかわからない

更年期とメンタルの関係

更年期(閉経前後の5年ずつ、計10年程度・一般的に45〜55歳頃)は、女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下していく時期です。

この変化によって、ほてり・発汗・動悸といった身体症状だけでなく、気分の落ち込み・不安・イライラ・気力の低下といったメンタルの症状も現れることがあります。日本産科婦人科学会でも、「気分が落ち込む、意欲が低下する、イライラする、情緒が不安定、眠れない」を更年期障害の症状として明示しています。

エストロゲンは脳内のセロトニン(気分を安定させる神経伝達物質)にも影響するため、ホルモンバランスの乱れが直接メンタルの不調につながります。「気持ちの問題」ではなく、ホルモンの変化による身体的な影響です。

なお、更年期障害のある方に抑うつ傾向が見られる割合は約60%と報告されており、メンタルの不調は更年期において決して珍しいことではありません。

更年期のメンタル症状

気分・感情の変化

  • 気分の落ち込み、憂うつ感
  • 急に涙が出る、感情が不安定になる
  • イライラしやすくなった、些細なことで怒ってしまう
  • 不安感が強くなった
  • 以前楽しめていたことに興味が持てない

意欲・認知の変化

  • やる気が出ない、何もしたくない
  • 集中力が落ちた、物忘れが増えた
  • 自分に自信が持てなくなった

睡眠の変化

  • 寝つけない、夜中に目が覚める
  • 早朝に目が覚めて眠れない
  • 寝汗で目が覚める

更年期のうつと「うつ病」はどう違う?

更年期に伴うメンタル症状と、うつ病は症状が似ているため区別が難しいことがあります。

更年期に関連するうつ症状はエストロゲン補充により改善することがありますが、うつ病に対してホルモン療法が有効かどうかは明確ではありません。一方、「更年期のうつ症状」と思っていたものが実はうつ病であるケースも少なくなく、産婦人科診療ガイドラインでも「更年期障害とうつ病などの鑑別診断が重要」と強調されています。

「更年期だから仕方ない」と放置せず、気になる症状が続く場合は専門家に相談することをお勧めします。

精神症状が強い場合は、心療内科・精神科の受診を

ホットフラッシュなどの身体症状が中心の場合は婦人科でのホルモン補充療法が有効ですが、気分の落ち込み・強い不安・不眠などの精神症状が強い場合は、心療内科・精神科での治療が有効です。

日本産婦人科医会のガイドラインでも、「うつ・不安・不眠などの精神症状が重い場合には、抗うつ薬・抗不安薬などの向精神薬の使用を考慮すべき」と明記されており、SSRIやSNRIなどの抗うつ薬は更年期のうつ症状改善に有効であることが臨床試験でも示されています。

「婦人科に通っているが、メンタルの症状がなかなか改善しない」という方は、心療内科・精神科への受診を検討してみてください。

治療の選択肢

① 薬物療法(心療内科・精神科)

気分の落ち込み・不安・不眠などの精神症状が強い場合、抗うつ薬(SSRI・SNRIなど)が有効です。不眠に対しては睡眠薬を使うこともあります。ホルモン補充療法との組み合わせで対応することもあります。

② 心理療法

認知行動療法を通じて, 気分の落ち込みやイライラへの対処法を身につけていきます。更年期症状に対する認知行動療法の有効性も報告されています。

③ ホルモン補充療法(HRT)について(婦人科)

ホルモン補充療法はホットフラッシュなどの血管運動神経症状に対して特に有効で、国際的にも中等度〜高度の更年期障害に推奨されています。精神症状にも改善効果が期待できる場合があります。ただし乳がんリスクや禁忌の確認が必要なため、婦人科での診断・管理が必要です。当院では婦人科との連携が必要な場合は適切な医療機関をご紹介します。

④ 漢方療法

ホルモン補充療法が使えない場合や、不定愁訴が多い場合には漢方薬も選択肢のひとつです。

男性の更年期(LOH症候群)について

更年期は女性だけの問題ではありません。男性も40〜50代以降に男性ホルモン(テストステロン)が徐々に低下することで、気力の低下・倦怠感・気分の落ち込み・集中力低下・睡眠障害などの症状が現れることがあります(LOH症候群・加齢男性性腺機能低下症候群)。

うつ病と症状が重なることも多く、「うつ病と診断されたが改善しない」方の中に男性更年期が隠れているケースもあります。

男性更年期の診断には採血が必要です

LOH症候群の診断には、血液検査による男性ホルモン(遊離テストステロン)値の測定が必須です。当院では採血設備がないため、診断・ホルモン補充療法については**泌尿器科への受診をお勧めします**。テストステロン値の測定は午前中に行うことが推奨されており、泌尿器科で専門的な診断と治療が受けられます。

精神症状が強い場合は当院でもご相談いただけます

一方、気分の落ち込み・不安・不眠などの精神症状が前面に出ている場合は、当院での相談も可能です。うつ病との鑑別や、必要に応じた抗うつ薬などの薬物療法については、心療内科・精神科の領域として対応できます。「まず精神症状を何とかしたい」という方はお気軽にご相談ください。

当院について

当院(上尾の森診療所 上尾駅前分院)では、更年期に伴うメンタルの不調(気分の落ち込み・不安・不眠・イライラなど)のご相談をお受けしています。

「婦人科に行くべきか、心療内科に行くべきかわからない」という方も、まずはご相談ください。症状の内容に合わせて、必要であれば他科との連携もご提案します。

上尾駅から徒歩2分、平日夜21時まで診療しています。

WEB予約・お電話でのご予約はトップページよりご確認ください。

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急患対応可能

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